改めて調べるとアメリカからチリまでは通る国が11もあるんですね。
アメリカ
↓
メキシコ
↓
グアテマラ
↓
ホンジュラス
↓
ニカラグア
↓
コスタリカ
↓
パナマ
↓
コロンビア
↓
エクアドル
↓
ペルー
↓
チリ
ぱっと出てきたイメージでは…サボテン、コーヒー、エメラルド、バナナ、ワイン…など、国のそれぞれのイメージが湧きましたが、40年前のことですから治安も悪かったでしょう。バイクの道のりは大変だったと思います。
(ざっくりですが9000kmくらい走っていませんか??)
そしてボリビアの首都ラパスへ
ラパスからグアナイまでバスで2日
グアナイから目的地までボートで2日
ほんのわずかしか人の住んでいないところでしたが金が出る、と噂が広まれば人口が二万人まで増えたそう。
川底をさらって金を探す人
斜面に手作業で大きな横穴を掘り金脈を探します。
穴の中で水に浸かりながら姿勢を屈め、懐中電灯の灯りで金を探します。
大きいフレークを見つけたときはピンセットを使います。
土を採取して盆状のお皿に水を入れて揺らし、金をより分けていきます。
金の比重が重い性質を利用して砂利の中などから金を取り出す方法です(比重選鉱)
お皿はプラスチックよりも木のほうが良かったとのこと。
手のひらには硬貨大の金の塊!!(゚Д゚;)
20グラムほどあったそう!
大変な環境の中での仕事、蚊が媒介する黄熱病やマラリアに罹り生死をさまよったり、襲われて命の危険にさらされることもあったそうです。
(当時使用していた建物や車はバズーカ(!?)で燃やされてしまったそう(゚Д゚;)
クーデターと政変が幾度も発生し、不安定な情勢が続いたボリビアの歴史の中ではバズーカも珍しいものでなかったのかもしれません)
A氏がお元気で本当に良かった…
非常に貴重なお話と写真をお借りして、40年前のボリビアの金の採掘のお話を書かせていただきました。
1tの金鉱石から採取できる金量はわずか5gほどといわれています。
金は歴史とともに利用価値の高さゆえ豊かさと富の象徴であり、金そのものや鉱山の所有、採掘の権利などを巡る争奪・紛争が、個人間から国家間の規模に至るまでしばしば引き起こされてきました。
とても貴重なものを扱っている職種という自覚と責任を改めて深く感じております。
金は多くの時代と国々で貴金属として価値を認められ、装飾品として人類に利用された最古の金属。
現在も、親から子へ、子から孫へと受け継がれた金のジュエリーがリフォームにとお持ち頂いております。
これはSDGsの目標12 「つくる責任 つかう責任」 にもつながります。
【持続可能な生産消費形態を確保し、資源の枯渇を防ぐこと】
命懸けで採掘に係わった方たちが探し出してくれた貴重で美しい資源を大切に、次の世代にたすきを繋げられるよう心掛けて製作を続けたいと思っております。
A様、大変貴重なお話とお写真をありがとうございました!